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「人事を尽くして天命を待つ」ということ

「人事を尽くして天命を待つ」とは「自分で全力の力を尽くしたら、後は天の意思に任せる」という意味です。人ができることには限界があるのだから、どんな結果になっても後悔はないという心境のときに使う言葉です。

この古事成語は「読史管見」の著者である胡寅の「晋紀・武帝」の中の言葉に由来すると言います。王朝の存続をかけた東晋の将軍の謝安の戦いぶりに、「人事を尽くして天命を聴(まか)す」と述べたことによります。

厳しい言葉ですが、何もしないでただこなしていただけでは、戦いに勝つことはできません。重要なのはそこです。謝安は異民族の大軍が来る中で、あらゆる作戦を準備し、迎え撃った。もちろん、不安はあったと思います。でも、精一杯、準備をし臨んだのであれば、あとは神様が答え(天命)を与えてくれると……。

何かことをなす時、見当違いのまま突入し失敗することがあります。そこには、変に気落ちすることよりも、冷静にその出来事を分析し、次回に備えることが肝心になります。

受験を戦争と見るのは命を取られるわけではないのでどうかと思いますが、でも、全国をまたにかけた戦いであることは事実です。まずは、しっかりと分析をし、精一杯準備をする。いたずらに勝負を挑むのではなく、準備したことを真剣に取り組む。

よく、口先だけで全く取り組まない人がいます。それでは、成果が上がりません。

全体的に考え、もちろん正しいのか見直しが必要ですが、やりきった時には答えは出てきます。それは、本当に準備ですか? 口先だけになっていませんか?

共通テストまであと3か月。悔いのない戦いをしましょう。