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コロナ禍であった話。

これは数年前、新型コロナウィルスがまだ得体の知れないものだった時のこと。

富良野本校でかつて小学生の時に教えた女子生徒が、高校生になり超塾へと通っていました。仮にFさんとします。小学校の頃から勉強が大好きで、漢字検定や数学検定に夢中になり、小学6年生で数学検定4級を取得していました。ランドセルを背負いながら「方程式って面白い〜」と、言っていたのを記憶しています。

その子が高校3年生として受験生になり、ぼんやりと理系の大学とは決まっていたのですが、大学が決めきれず、二次試験の対策もぼんやりと行なっている感じでした。Fさんは本当にマイペースで、自分の好きなものしか学習しない偏り気味な受験生でした。

そんな最中に、新型コロナウィルスの蔓延が始まりました。

我々も大変で、学習状況の確認を取ったり、全員にオンライン授業を実施、座席数の制限など、手探りの毎日。そんな中、彼女は自分の好きな学習に没頭できる毎日が始まりました。学校に通っている時よりも、少し生き生きしていたくらいです。オンライン授業でも、興味本位で東大の問題を解いてみたいと申し出て、講師も準備に追われて大変でした。

いざ、共通テスト(センター入試)が始まりました。

試験終了翌日に、時間差で面談を行なっていったのですが、彼女の第一声は、「思ったより、点数取れすぎちゃいました」でした。正直、不安だった我々も、椅子から転げ落ちそうでした。

そこからはトントン拍子。二次試験が不安だというので、当時、コロナ禍で実施された二次試験を実施しない神奈川県にある有名国立大学を受験。見事に合格を手に入れました。

これをいうと、勉強しない受験生が出そうで不安なのですが、受験ではしっかり勉強している生徒には幸運の神様が現れ、過去最高得点を取れることがあります。もちろん、頑張った受験生にのみ与えられる特権です。タコツボ型の勉強している生徒は手に入れられない結果です(もちろん、例外はあります)。

良い結果を手に入れるためには、最後まであきらめずに頑張ること。Fさんみたいにではなく、苦手克服は必要ですが……。頑張った後には楽しいキャンパスライフが待っています。

受験生の皆さんが、共通テストの翌日「思ったより、点数取れすぎちゃいました」と、笑顔を見せてくれることを祈っています。