Information,  Nexsuss,  超塾

オシム監督の言葉

サッカーに興味があるかというと疑問が残るのだけれど、まもなくワールドカップが開催されるので、少しだけふれたい話題があります。それイビチャ・オシム監督のことです。

現在の日本代表の森保監督は交渉力のある、営業力抜群の監督だそうですが、何だかあまり関心がもてないのはなぜでしょう。こんなことを書くと怒られそうですが……。

受験生を毎年見ている自分にとって、とても通じるものがあるなと、実はオシム監督の言葉の一言一言に興味を持っていました。日本代表の監督に就任してからしばらくして、ワールドカップ前に脳梗塞で倒れたと聞いた時には、サッカーにさほど興味があるわけではないのですが、ショックだったこと覚えています。

そのオシム監督も、今年(2022)の5月1日に息を引き取ったと聞きました。何となくですが、一つの時代が終わった気がしたのはなぜでしょう。内乱の多いボスニア・ヘルツェゴビナのサラエヴォ出身で、幼い頃は、まともなサーカーボールがなく、靴下を袋に詰めてサッカーをしていたと言います。また、彼は東欧の名門のサラエヴォ大学理数学部数学科入学した経歴を持っており、数学をとるかサッカーをとるかと悩んだという、監督の中では異例である抜群の理知派に属します。

彼はまた、数多くの名言を残しています。

そんな彼が日本代表の監督に就任した時の、ある一言に衝撃を受けたのを覚えています。それが、

「敗北は最良の教師である、と言われる通りだ。だが、『だから明日の試合で負けたい』とは私は言えない」

だったと思います。一般的にインターネットなどで探すと、この言葉しか残っていないのですが、多分、自分の記憶では(間違っていたらごめんなさい)、「負けた方がいい」という言葉でした。えっ、日本代表監督に就任したのに、そんなこと言って大丈夫と思ったのを覚えています。その後に続けたのは「勝った試合には学ぶことが少ない。負けた試合にこそ学ぶことがある」だったと思います。オシム監督は負け試合に、真に学ぶべきことがあると、選手を激励していました。

人は「勝ち癖をつける」という言葉がありますが、勝つことにばかり目を向けます。ですが、本当に強いチームになるためには、「負ける」ことがいかに必要かと強く言っていた気がします。よく話していても、なぜこうなったのか分析できない人がいます。分析できないのではなくて、どこが問題点かわからないのです。同じことを繰り返しては、同じ結果にしかなりません。視点を変えてみたり、姿勢を変えてみたり、その中に答えらしきものが出てきます。できないのであれば、何か工夫が必要です。繰り返しますが、そのまま放置していたら、同じ結果しか出ないのです。

みなさんは模試などで、どこを間違えたか分析していますか? 次に同じ問題が出た時に対応できますか? 基本的な土台があってこそ、そこに発展が生まれます。基礎問題に勘違いはありませんか? 正直いうと威圧感があるし、オシム監督と話したいとは思わないほど怖いのですが、でも、その眼光の奥には冷静に物事を見透かしている感じがありました。

他にも、どんな言葉があったというと、

「相手より5歩余計に走れば、その5歩がすでに勝利の5歩だ」

「ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、肉離れをしますか? 要は準備が足らないのです」

「負ける覚悟も含めて、すべてにおいて、完全な準備をしなければならない。準備に『やり過ぎ』などという言葉はないのだ」

「限界には、限界はありません。限界の定義は何だと思いますか。限界は個々の選手の目標で、限界を超えれば、次の限界が生まれるのです」

今回、インターネットで探していて、オシム監督のこんな言葉を知りました。

「私にとって、サッカーは人生そのものだ。人生からは逃げられない」

何だか、格好良いと思わずにはいられませんでした。みなさんは、どう思いますか。