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画竜点睛(がりょうてんせい)の大切さ

今日は共通テストリサーチが各学校で配られていると思います。皆さん、結果はどうだったでしょうか。

喜んで笑顔の生徒さんも多いですが、結果に納得のいかない生徒さんもいると思います。大きく見れば、少なからず全国の受験生が結果を甘んじて飲まざるを得ない現実もあります。

人生には思う通りにいかないことはままあります。全てがすべてうまくいかないからこそ、面白いのかもしれません。自分自身、人生の中で悔しくて眠れなかったことは一度や二度ではありません。ですが、つらい中でこそ学べることもあります。辛く苦しい経験を積んでいる人こそ、相手の立場になって考えられる優しさを持つことができるようにです。

どのような結果になったにせよ、それを受け入れ、行動するのは自分自身です。あとは最後までやり切るのみです。

画竜点睛(がりょうてんせい)」という古事成語があります。呉中の張僧ようという人物が金陵の安楽寺の四匹の龍を描かせていたのですが、瞳だけ書こうとしなかったそうです。人が無理にその二匹に瞳を描かせると、その龍二匹が壁から出て空に上っていったという寓話です。飛んで出ていった龍の話はさておき、物事は完成してこそ次につながります。どちらかというと日本では『画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)』という、物事を成し遂げない否定的な意味の方が使われやすいですが、その背景には物事を最後まで成し遂げることの大切さと、難しさがあることを戒めていると思うのです。

まだ、受験は始まったばかりです。重要なことは、合格発表を受け取るまで受験は終わっていないということです。浮かれ気分になったり、意気消沈したり、様々な感情が入り混じるかもしれませんが、受験は最後までやり切ることが大切です。その経験は必ず、今後に生きてきます。

先日のことですが、卒塾生で今年、大学3年生になったS君と食事に行く機会がありました。当時の彼はセンター入試の結果が芳しくなく、ショックで2、3日寝込んだのですが、その後、気持ちを切り替えて受験をしっかり最後まで終え、合格をしたのち辞退。浪人を決意し、1年後、希望の大学に合格しました。それはかなり極端な例かもしれませんが、大学生となり、瞳を輝かせて将来の仕事の話などをするS君の姿に成長を感じずにはいられませんでした。現在はラグビー部の部長しているといい、体もひとまわり大きくなった気がしました。

よく小学生に注意する時に使う「家に帰るまでが遠足」という言葉ありますが、受験生に置き換えれば「合格発表を見るまでが受験」です。

最後までやり切りましょう。そこには答えがあり、次のステップが見えてきます。頑張れ! 超塾生!